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デジタルと牌効率


牌効率≒デジタルみたいな捉え方が主流みたいですね。 
まず、ここが誤解です。 牌効率は知識です。 始めに覚えるだけです。
 

慣れた人は牌効率など意識しません。


いくつも例をあげてもしょうがないんでとりあえずよく出てくるやつで話します。

sds.jpg


ここからカン3ゾーの受けがあるから2ソーを切らないのを牌効率とか言う人もいるようですが・・・

これは知識としては常識です。

ですが、これを実戦で瞬時に気づくのは経験です。  牌効率というのはそういうものです。
打ってる最中に計算などしません。 考えもしません。 体で覚えます。

ここに2を引いて3の受けができるのことをほとんどの人は打ってるうちに覚えます。

これを知ってること、3の受けを意識することはデジタルではありません。
もしデジタルという思考回路を確立するのであれば、“この形では常に最大限2ソーを放さないということを実行すること”、ということになりますかw

何度も言ってますが、柔軟なこと、状況判断、順応性、臨機応変・・・これらはデジタルではなくアナログです。

この形がどんな手に組み込まれてるかでもまったく違いますね。
例えば、タンピンドラのシャンテンならカン3ゾーの受けというのは5-8ソーと同価値なわけです。

ところがこれが中のみの2フーロのシャンテンだったらどうですか?w
2ゾーはすぐ切っちゃう人多いでしょう。 というか普通そうしますよ。

基本的にはカン3の受けは5-8のフォローになるわけですが、これは5-8で待つ可能性(自分が待ちたいことも含む)が高いと判断したときは他を埋める“効率”を優先します。
逆に、ソーズを埋めて他で待ちたいならこの2ゾーはできるだけ持ってるということになる。

アガリに対するモチベーションの程度、色の有利不利、濃い薄い・・・いろんな条件が重なって選択を繰り返すのが麻雀ですから、そもそも均一化、機械的、といった意味でのデジタルというのは推奨できません。


もちろんこの形を知ってることは必須ですが、これは効率とかいうたいそうなもんではないんです。

降水確率30% ・・・傘を持って出るか、邪魔だから置いていくか・・・
その程度の話ですよ。

雨が降ったら濡れることはみんな知ってます。
絶対濡れたくないなら傘は必要。 そこらへんのバランス感覚とか、割り切り方ですね。

細かいことよりも、自分の選択に納得する、判断の時点で納得するように打つことのほうがずっと大事です。 ・・・これは精神論じゃないんですが、わかってもらえますかねw

ちょっと長くなったんで続きは次回で。 (写真はあるんですぐ書けます)



押すとカンチャンが先に埋まります。

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出アガリとツモアガリ

出アガリ狙いなんていうと西タンキのチートイリーチみたいなのを思い浮かべますよね?

高い手ならピンフドラ3、安い手ならピンフのみのダマ…

これらも出アガリを意識してるって点では同じなんです。

それが安全と考えて出てくるかはどうかは相手次第ってことになるけど。
しかもコレは一方通行の議論ではありません。
相手が打てる人ならこっちのレベルも考えてのリーチかもしれないし、こっちが打てるのを分かってないクラスの人なら“誰も止まんねぇ”くらい思ってるかもしれない。
ソレがアガれないと、「何で出ねぇんだ? 山かぁ…」なんてねw

もちろん意図は単純に出アガリだけとは限りません。
例えばそのスジ、壁の外側が山にいるってイメージがあるならばツモ狙いも兼ねてるし、その場合であっても、この人はオリ打ちを狙えてこの人は掴めば出るかもしれない、あの人は危ないと思っても押してくるな… とか、手が入ってなきゃまず出ないだろうな…とか。

僕は、一人で機械的に打つことが効率的だとは思ってません。 

その根拠が出アガリの存在です。

出やすいとか鳴きやすいとか、対応にしてもオリる、まわす、突っ張るとか、場合によっちゃ完全無視なんてね、人によって様々なわけです。
だから確率に固執することが最善だとは言えないんです。

麻雀がいわゆるデジタルなだけじゃ勝てない理由はコレ。


出アガリの方が多いのに確率はツモを前提にしてるから。


でも、“出る出ないとか鳴ける鳴けない”は人の判断… 

つまり心理や気分をも含む個性の産物です。

確率とは明らかにその性格、性質を異にするものですよね。

確かに聴牌まではそれも成り立つのかもしれない。
もちろんツモるまでをそう捉えることもできる。 
でも、常にツモアガリを前提に考えられるほどツイてはいられないのが現実だし、メンゼンだけで手を作れないのも現実なんだから。


ただここで述べてきたことというのは実はアガリに限定されたことではないんですね。

どんな牌が場に出てくるのか、出てきているのか

これを考えながら打てるようになるともっとおもしろくなります。





デジタルと牌効率

デジタル


最近よく使われる言葉ですよね。

もはや麻雀論を語る上では欠かせないキーワードと言えます。


これは別に新しい話でもなくて・・・昔、牌効率とか言ってたものをちょっとアレンジした程度のもの。


僕に言わせれば麻雀はきわめてアナログなゲームです。
すごく人間的だから。

オセロや将棋と違って、「人間とスーパーコンピューターとどっちが強いか」みたいな話題すらないし。
複雑過ぎて人にしかできません。


ところで、デジタルに対してオカルトとよく言われるのはこのアナログを説明できてる人がいないからだそうで…
そこらへんをうまく伝えていけたらいいな、と。


一般にデジタルとか言われてるのは、

牌効率を重視する打ち方のこと。


もう少し大きな枠でいうなら、効率・・・リスクとリターンを考えた打ち方ってことになります。

つまり、何種何牌の受け入れだとか、手変わりを考えた打点とのバランスみたいな話。

ただ、これは打ってる最中に考えることではなく、決まってることです。

ある程度アタマの中にプログラムされてないといけないんだけど、実はそんなに正確じゃなくてもいいんです。
デフォルトの受けの枚数なんかではなく、

今何が何枚出てるか、誰が何をやってどんな状況なのか・・・

実際に打ってるときにはこういったそのとき次第で変化することがらを考えます。

そもそもこのテの効率論はツモってくることを前提にしているのか、出やすさを考えてなのかってことなのかが有機的に結びついた議論ではないんですね。


出る、出ないはものすごく実戦的な話だから


当然に理解してるべきもので、なおかつその状況次第ではすべてを否定することもある…
それが牌効率というものではないでしょうか。

もちろん、理論上の牌効率自体を否定してるわけではありません。
それは事実ですのでw



最も効率よく打った人間が最良の成績を収める… 
僕のデジタルに対する認識はこんな感じです。

これはねぇ、そうはならないんですよ。
よっぽどその効率に開きがあれば別なんですけど。
何が言いたいかっていうと、少なくとも牌に関する効率なんてものはあるレベルに達すると大した差を生んでないのが現実でして・・・  

ある程度打てる人ならみんな同じように、ほぼ同じレベルで理解してるはずだから。

牌効率に関する知識の正確さより、その場の状況判断能力の差の方がずっと差を生むものです。

「デジタルな選択が決まってるときとそうでないときがある」

・・・打てる人間の共通理解です。

つまり、これはアナログですよ。

アナログが説明できないからオカルトって言うなら、僕からすればデジタルなんてものは確立されてないからアナログとしか言えないじゃないかとw


それに、非効率を武器にしてる人なんていませんw


ひとつ言えるのは人間が4人集まるんだから絶対個性が出るし、考え方の違いとかね。

コレはゲームとしてもバクチとしても共通して言えることなんだけど、要は心理戦だと思います。
「いや、他人は関係ない」ってタイプの人もある意味では同じこと。
その人にとっては結局、自分が揺れないように心理をコントロールするゲームであることに違いない。
人によって押し引きのバランス、タイミングは違う。
その結果、展開が生まれる。

その事実を過去のものとみるかその後も続くものとみるのか… 

見解の違いがそこにあるだけ。




そもそも麻雀ってのは不確定要素とか運を楽しむために作られたゲームだったはずです。

ツモ山を伏せることから始まり、親というものを作ることによって展開、ヤマ場、勝負所ができる。
さらにはドラの存在によって色や役に有利不利の偏りをもたらす…
赤裏一発が基本の今にあっては、流れはともかくツキの存在を否定する材料は皆無かと。






















プロフィール

いちかわ

Author:いちかわ
リアル麻雀連合会長

ネット麻雀は天鳳の雀荘戦というところで打ってます。
リアル、ネットの大会主催したり。


麻雀ライブやってます


いちかわ麻雀ライブ(らいつべ)


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